今回はトヨタのクラウンアスリートの202を新たに202に全塗装しましたので作業内容を公開させていただきます。
今回のお客様は静岡県よりお越しのお客様でした。クラウンアスリートにお乗りで、ご家族の方の車もすべて黒系の色に乗られており、ご自身も黒色にこだわりのある、当店にとってはまさに願ってもない、真価が問われるだろうお客様でした。また自動車関連のお仕事をされており、知識も豊富で、何よりもとてもお車を大切にされているお客様でした。
上の画像の写真は全塗装前の状態なのですが、写真を見るだけではやれなどもないように見えます。いかにオーナー様が手をかけているかが現れている状態でした。しかし、水垢のうろこや、細かな飛び石の跡などが気になってしまい、全塗装の選択をして頂いたようです。
今回はトヨタの純正色の202から同じ202への全塗装でしたので、ドアの内側塗装は行わずに、ドアの外側塗装のみのプランで作業させていただきました。また、オプションとして、グリル塗装と、モデリスタのフロントリップスポイラー塗装、ヘッドライト塗装も同時に施工させていただきました。
それではさっそく作業の紹介に進んでいきます。
今回のクラウンの外装はとてもきれいな状態だったため、逆に小さなエクボなども目立ちやすい状態でした。ピカピカのボディーには小傷一つでもすごく目立ってしまうんですね。その中でも特にオーナー様が気にされていた部分の1つがルーフの凹み部分でした。今回のように非常に綺麗な状態の板金修理では、作業を行う職人も非常に気を使ったものになります。修理した跡の状態が、わかりやすいと言い換えてもいいと思います。ボディーの状態がきれいですので、中途半端な仕上がりでは修理した部分が目立ってしまうんです。作業を行う職人にも気合が入ります!
ここから塗装にはいっていきます
各部品の塗装完了後に、組付け作業、磨き作業の工程を経て、完成した写真がこちらです!
今回のご依頼では、202から202への全塗装でしたので、色変えをした時のような新鮮さはあまり感じることはできなかったかもしれません。しかも色変え前からきれいな車両でしたので、余計に変化が分かりにくいと思います。しかし、オーナー様から「やっぱりここで全塗装をしてよかったよ、新車みたいになったよ!」というお言葉をいただいた時には、本当にうれしく思いましたし、正直なところほっと、安心もしました。
今回はグリルの塗装作業があったので、それもよかったのかもしれません。
今回のオーナー様とは、作業の進捗状況をLINEでやり取りさせていただきました。作業途中に発覚したことの報告や、当店の確認不足によりお客様にご迷惑をおかけしまったことなど、その都度連絡を取らせていただきました。
作業進行中に追加でヘッドライトのクリアー塗装もお受けし、作業に入りました。ヘッドライトにペーパーを当てているときに、ヘッドライト内側のメッキ部分の破損に気が付きました。この時点で当店の作業での破損なのか、お預かりした時点で破損していたが判断がつきませんでした。すぐにお預かりした時点の写真を見返し、お預かり時からの破損だったことは分かりました。
しかし、ヘッドライトのクリアー塗装を受けてしまい、すでに作業を進め、ペーパーをかけてしまっていました。作業前にヘッドライト内の破損に気が付けていれば、オーナー様にはほかの選択肢があったかもしれません。事実をお伝えし納得していただくことはできましたが、防ぐことができたことも事実です。愛車を預かり作業をさせてもらうとは、そういうことだと考えます。起きてしまった出来事を取り消すことはできませんが、経験として次の作業に活かすことは可能です。この事案は改めて作業前の確認の重要性を再認識することができました。
当店ではお客様の立場に立った作業を心がけております。疑問なことや不明なことはどんなことでもお気軽にご相談ください。
来店での見積もりご希望のお客様は、あらかじめ連絡をいただけると助かります。