施工前

今回は愛知県よりお越しのお客様のトヨタラクティスのシルバー(1E7)を、同色のシルバーへと全塗装を行いましたので作業内容を公開させていただきます。

作業内容

今回のラクティスは、ルーフ、ボンネットに経年劣化によるクリアー層の剥がれがあり、該当箇所の下地処理を行い、同色のシルバーにて全塗装を行いました。

クリアー層の剥がれによる全塗装は、まず剥がれがある箇所の下地処理を行います。旧塗膜の劣化の状態により、どこまでの下地作業が必要なのかは大きく変わってきますが、今回のラクティスの場合はそれほどひどい状態ではありませんでした。クリアー層は、ベース塗装(色)を保護することが目的ですので、劣化した状態で放置してしまうと、時間とともに症状が進んでしまい、ベース塗装の下の鉄部にまで症状が進んでしまうこともあります。そうなってしまうと、下地の処理にも多くの労力がかかってしまい、結果的に修理費がかさんでしまいますので、修理を行うのでしたら、なるべく被害が小さいときに作業を始められるのが理想と思います。

作業中

では、さっそく作業に入っていきます。まずは、剥がれているクリアー層を、すべてはぎとることから始めます。クリアー層自体にも膜厚がありますので、全体を均等になだらかに均しながら、同じように除去していきます。その後、サフェーサーにて処理を行い、足付け作業へと入っていきます。

今回は、シルバーの全塗装でしたが、メタリックやパールの多く入った色で濃淡色では無い色などは、塗装のムラが生じやすい難易度の高い色になりますので、塗装には特に注意が必要です。

作業後

塗装後の状態です。クリアー層の剥がれがあった箇所も、きれいに修正できて、照明がくっきりと映り込みしっかり反射しています。

経年劣化によるクリアー層の剥がれは、主に紫外線の影響で起こることが多いため、車庫保管や、カーカバーの使用などで紫外線を極力避けることで、リスクを避けることが可能です。しかしながら、クルマの保管状況は簡単に変えることは難しのが現状です。

被害を最小限に抑えるためには、クリアー層の剥がれが発生してしまったら、なるべく早く修理をすることが大切なのかもしれません。

来店での見積もりご希望のお客様は、あらかじめ連絡をいただけると助かります。