施工前
今回は愛知県よりお越しのお客様の三菱コルトを、同色のレッドメタリック(P26)に全塗装を行いましたので、作業内容を公開させていただきます。
作業内容
今回のコルトは、ボンネット、ルーフ、リアスポイラーなどにクリアー層の剥がれが発生していました。ルーフ部はクリアー剥がれを隠すためにラッピングフィルムが施工されており、ラッピングを剥がさないと塗装の状態が分からない状態でした。お客様より、ボンネットの状態とおおよそ同じような状態と説明を受けてはいましたが、ラッピングをすることで、塗装の状態が悪化してしまうこともありますので、状態がひどい場合は追加作業が発生することがある旨の説明をさせていただき、作業をさせていただきました。
また、今回はヘッドライトの曇りが目立ちましたので、追加でヘッドライトのクリアー塗装も同時に行わせていただきました。
作業中
では、さっそく作業に入っていきます。
心配をしていたルーフ部分のラッピングを剥がしてみましたが、ボンネットと同じような状況でしたので一安心です。今回は特に、ボンネット、ルーフクリアー剥がれの状態がよくありませんでした。よくみかけるクリアー剥がれですが、特に赤色や濃淡色、鮮やかな原色系の色に多いように思います。また、純正の塗装だけではなく、鈑金修理を行った箇所のみに、クリアー剥がれが発生することもあります。一度発生してしまうと、再塗装でしか対処ができないことと、クリアー剥がれは時間の経過とともに確実に進行してしまうので、早めの対処をお勧めしております。
また、ヘッドライトの磨き作業などは、様々なお店で行っておりますが、溶剤を塗るタイプや、磨きだけで済ませてしまうと、必ず再発してしまいます。手間はかかりますが、しっかりとヘッドライトの足付けを行い、細かい番手に移行して、ヘッドライト専用のクリアーを使用して処理をしていきます。ただ、当店では、ヘッドライトのカバーを取り外す、通称殻割り行っていませんので、ヘッドライトの内側より発生した曇りなどは、除去することができません。ヘッドライトによって分解できない構造のものや、再接着後に水分が入り込みヘッドライト内が水蒸気で曇ってしまうリスクを避けるためです。
作業後
塗装が終わった状態です。ボンネット、ルーフ部もしっかりと照明が映り込んでいます。入庫時には、純正の赤色というよりも、赤みが薄くなってしまい、オレンジに近いような色になってしまっていましたが、鮮やかな赤色と取り戻すことができました。手違いで組付け後の写真を撮り忘れてしまいましたが、お客様にも、こんなにきれいになると思わなかったですと、お褒めのお言葉を頂けました。クリアー層の剥がれは、どうしても防がない状況もありますが、再塗装を行えば、きれいな状態を取り戻すことが可能です。当店は全塗装が得意ですが、ヘッドライトのクリアー塗装や、部分的な塗装ももちろん行っております。お客様のお車の状態や、予算に合わせた作業内容をご提案させたいただきますので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
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