今回はコペンに同色全塗装をしましたので、作業内容を公開します。

施工前

施工前の全体的な写真がありませんでしたので、不具合の場所から施工前の状態を書いていきたいと思います。

今回はコペンです。
入庫をした車はまだまだ人気の衰えない初代コペンになります。
登録は平成15年なので、21年ほど前の車になります。
21年も前ですと、シルバーといえど塗装の状態はあまり良くなくボンネットとルーフとトランクはサフェーサーが必要な状態でした。
コペンによくある現象なのですが、クオーター周りは錆が発生している車が多いです。

この車も例外ではなく錆が発生をしていました。
錆はそのままにしておくと穴が空いたりして、車体自体がどんどん脆くなっていってしまうので下地処理をして進行を止めてあげる必要があります。

施工内容

ドア内塗装ありのパックです。
ルーフ・ウィンドウピラー・ミラーカバーは塗り分け塗装をしています。
ボンネット・ルーフ・トランクは下地処理をしています。
右リアクオーターは錆があったので錆止め処理をしました。

施工中

バンパーやミラーやドアハンドルなど必要な分解をして、下地作業をしていきます。
下の画像では小さなサイズの錆ですが、研いで見ると見た目でわかるよりも大きく錆が進行しているのがわかりますね。

研いだら錆止めになる転換剤を塗ってパテやサフェーサーといった下地作業をします。
転換剤とは赤錆の進行を止めて、黒色の防錆塗膜に変えることができて錆の元になる余計な水分や酸素を付着するのを防いで長期保護を目指す下地剤です、。

その他はボンネットやルーフやトランクは塗装の悪くなった部分をペーパーで削り切った後に、サフェーサーを吹きます。
サフェーサーは古い塗装と新しい塗装の密着性を向上させるだけでなく、小さな穴や傷なども埋めて平滑にしてくれるものです。

下地も終わり、全体的に研いだら塗装ブースに車を入れて塗装の準備をします。
毛羽立ちにくいハトロン紙でマスキングをした後に、皮脂などが塗装不良の原因になるので脱脂を行いました。
コペンはルーフは外さないと開閉時に元の色が一部見えてしまうので分解をどうするかお客様に尋ねたところ、
ルーフを外して塗ってほしいとのことだったので、ルーフを外した状態で今回は塗装をしました。

本体を塗り終わったら、塗り分け以外の本体同色パーツを塗っていきます。

完成