今回は神奈川県からお越しのお客様の愛車「ハイエース スーパーG L」をベンツの純正色セルサイトグレーに全塗装をさせて頂いたので作業内容を公開します。

作業前

今回ご依頼を頂いたハイエースはハイエースの中でも車両寸法がグランドキャビンに続いて2番目に大きいグレードになります。
こんなに大きいと塗装ブースに入るか心配になりますが、当社のブースは問題なく入りました。
初年度登録が令和3年なので比較的新しい車両になります。

ぱっと見は問題なさそうな綺麗なハイエースですが、左のクオーターが凹んでいました。
凹みによるクオーターの歪みの箇所の修正と同時に下地処理を行なっていきます。

作業内容

今回はトヨタのホワイトパールクリスタルシャイン(070)からベンツのセルサイトグレー(281)への色替え塗装です。
ドア内塗装ありのパックですが、スライドドアを外しての作業になりました。
ドアミラーカバー・アウターハンドル・フェンダーミラー・リアガーニッシュは施工せず無塗装です。
エンブレム・グリル・フォグカバーは同色での塗装です。
左リアクオーターの鈑金修理を行いました。

作業中

まずは左クオーターの鈑金修理です。
よく見ると凹んだ影響でクオーターの際の塗装が内側から割れています。

該当箇所の鈑金修正を行い、パテをつけて平にしていきます。
その後密着性を良くするために、サフェーサーを吹きました。
他のパーツの塗装状態が非常に良かった為、ペーパーで足つけを同時に行いました。

足つけが終了したら、ブースの中に車両を入れてマスキングを行なっていきます。

マスキングを終えたら、いよいよ色の塗装に入っていきます。
艶消しは塗装後の磨きが行えないので、なるべくブツやホコリが乗らないようにいつもよりも慎重に塗装をしていきます。

本体の塗装が終了をしたら、小物の塗装をしていきます。
元が水色っぽい色をしていたので、ペーパーで研いだ後、サフェーサーを吹いて下地処理をしていきます。

グリルも同様に一旦研いでから、サフェーサーを吹いて下地の処理をしました。

写真はありませんがこの後本体同様に、慎重に色を塗りました。
艶消し塗装の場合、組み付けの際に少しの傷でも大きく修正をしないといけない為、複数人で慎重に組み付けをしました。

作業後

全て組み付けが終わったら完成です。

ハイエースでも人気のホワイトパールクリスタルシャインから雰囲気が一変して、ガンメタに近いような艶消しのベンツセルサイトグレーになりました。
エンブレムもグリルも同色での塗装で一体感があっていいですね。
今回は神奈川からのお客様でした。最近は地元愛知や近隣の静岡などはもちろん、遠方からの問い合わせも増えています。
どんな全塗装でも気軽にお問い合わせください。