愛知県よりお越しのお客様のニッサンフェアレディーZをフィアットの952にて全塗装を行いましたので作業内容を公開させていただきます。
では早速、入庫時の写真になります。今回のフェアレディーZは過去にも全塗装を行っている車両です。残念ながら経年劣化とともに、トランク部やリアパネルのクリアー剥がれが発生してしまい、再度、全塗装を行う運びとなりました。トランクの前部のリアパネルはクリアー剥がれを隠すために黒色のカッティングシートが貼られています。また、左ステップ部はこすりによるへこみもありましたので、同時に修正を行います。
では、作業に入っていきます。傷の確認後は通常通りに分解作業を行い、下処理から行っていきます。
サイドステップ部も修理を行い、きれいな形の整えていきます。また、トランク、リアパネルについては、古い塗膜を剥離後に、下処理を行っていきます。
こすってへこんでしまったサイドステップです 形を整え下処理を行います
リアパネルのカッティングシートをはがした状態です 塗膜をすべてはがした後にした処理を行います トランクの塗膜をはがした状態です
この後、パーツごとに分けて塗装を行っていきます
パーツの塗装後はメインディッシュのボディーの塗装に入ります。今回はオープンカーですので、いつものマスキングとは少し雰囲気が違います。
ちなみに、オープンカーは日本車に。コンバーチブルはアメリカ車。カブリオレは欧州車で使い分けるようですが、キャデラックにも、ル・カブリオレが社外ビルダー制作モデルでありました。
本来ですと雨風をしのぐ目的のルーフですが、それと引き換えに得られる解放感はやり特別なものなのでしょう。
過去のCMでイチロー氏の
「クルマはただ、移動するためだけの道具じゃない」
「もし、クルマがただの便利な道具ならクーペなんかいらない」
のセリフが強く印象に残っています。
ボディーの塗装が終了した状態です。元色よりも濃い水色になっています。
最後に、組付け磨き後の完成した状態です。以前の水色よりも濃い色になり、とてもかわいい印象になりました。
今回のフェアレディーZは過去に一度全塗装を行った車両でした。生産されてからの年数が経過するほど、塗膜の劣化は発生しやすくなってしまいます。
また、再塗装の回数が増えるほど、塗装後のトラブルの発生する確率も増えてしまうのが現状です。それを防ぐには、より確かな知識や、より正確な作業が求められます。
全塗装のことなら、ぜひ経験豊富な当店までお気軽にお問い合わせください。