今回はお客様のギャランフォルティスを三菱のディープブロンズメタリックに全塗装を行いましたので、作業内容を公開させていただきます。

今回は完成写真を撮り忘れてしまったのでいつもとは違う形で事例を書いていこうと思います。

DIY全塗装のリスク

YouTubeみたいな動画サイトやインスタなどのSNSの普及によって車のDIYにチャレンジする方が増えたのかなと思います。
全塗装も最近はされる方が増えていて、この車全塗装だろうなという車が街中で見かけるシーンが多くなってきました。
自分好みの色にしたい!自分好みのスタイルにしていきたい!というのは凄くいいと思いますし、
あの人がやってるDIYの全塗装を同じようにやってみたい!!っていうのもいいと思います。

今回のオーナー様もDIYで全塗装を2回チャレンジしていました。
3回目はお店に任せたいとのことで入庫した車です。
しかし、このDIYでやった塗装は全部剥がさないといけません。
通常通りに足つけをしてから全塗装!!ができないのです。(通常の全塗装は全塗装の流れを参照してみてください)

DIYで使っている塗料と板金塗装屋が使う塗料は使ってるものが違います。
その為上から塗っても、下地になってしまう古い塗装がじわじわ上に塗った塗装に悪さをしてしまいます。
なのでDIY塗装の部分はもちろん、鉄板まで出すような剥離が必要になってきます。
上の画像も下の画像も剥離の画像になります。全部が綺麗に剥がれるものだったら良いのですが、
常に高温で熱が入り続けるボンネットなどは焼き付いてしまって剥離材を3回使用してようやく剥離ができました。

剥離をしてから

一番下の塗装は深いブルーだったようです。
ですがこの下の塗装までおそらくDIYの塗料の影響が及んでいることを考慮して、ここからまだ塗装を剥がしていきます。
凹んでいたり傷があったところはパテをつけて乾燥をさせて、研いでいきます。

総剥離をしたので、サフェーサーという下地材は部分的に吹くのではなく全て吹きます。
サフェーサーは小さな穴や傷を埋めてくれる他、新しい塗装の密着性も上げてくれるので必要な処理になります。

サフェーサーを塗った後の姿がこちらです。
乾燥をさせてからまた研いで、研ぎ終わったらようやく塗装の準備が完了します。

塗装する

サフェーサーの研ぎが終わったらブースに移動をさせて塗装の準備をします。
下地で使用をしたマスキングは塗装の際には使用ができないので、マスキングをやり直します。
マスキングをやり直したら、皮脂などが塗装不良の原因になるので脱脂を行なって、静電気で埃を寄せ付けないように除電を行なってから塗装をします。

塗装はベースを数回塗ってから、クリアーを数回塗ります。
クリアーを塗り終わったら乾燥をさせて本体は完成です。

本体を塗り終わったら、パーツを塗っていきます。
パーツは持ち込み品を交換したりしたので、剥離までしていないパーツもあります。

本体同様に塗装をして塗装は完了です。

分解をしたパーツも乾燥させて、組み付けて建て付けと動作をチェックしたら完成です。

いつもとは違う書き方でしたがいかがでしたが?
DIY塗装をしたけど、ちゃんと全塗装を板金塗装屋さんに依頼をしたいという方や、お気に入りの色に塗りたいけどDIY塗装は迷っている方には参考になるのかなと思います。

色替えをしてイメージチェンジしつつ長く乗りつつけたい、同色に塗装をして購入当初のような気分で楽しみたいなど、お気軽に相談をしてください!
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