今回はお客様の車を同色全塗装したので、作業内容を公開させていただきます。

作業前

今回の車はランサーエボリューションⅦです。
国内外問わず人気のあるランサーエボリューション。
ランエボⅦの生産は2001年の車で、20年以上前の車になります。
車の状態は経年劣化と紫外線の影響で状態が悪く、剥がれていたりしました。

特に赤色は紫外線に弱い色です。
他の色よりも光を吸収して色褪せやすいです。
エンジンの熱や直射日光をしっかり全面で受けてしまうボンネットは特に塗装が悪くなりやすく、真っ先に塗装が悪くなったりします。
ルーフもボンネット程ではないですが、直射日光によるダメージを受けやすい場所になるのでここも塗装の剥がれやヤレが見られました。
このように剥がれやヤレがあると、下地も悪くなっているので下地処理が必要になってきます。

作業内容

同色全塗装です。
内側塗装なしのパックです。
ボンネット・フロントバンパー・ルーフなどは下地処理をしています。
赤色の塗料は他の塗料よりも高い為、指定塗料代をいただいています。

作業中

まずは下地処理をしていきます。
サンドペーパーで全体的に研いでいきます。
塗装が悪くなっていた場所は徹底的に悪い場所がなくなるまで研ぎます。
凹みがある場所はパテをつけて滑らかな状態にします。
今回はボンネットが特に酷い状態だったので、赤のベースがほぼ残らないくらいまで研ぎました。

パテが乾燥したら、下地材のサフェーサーを吹いていきます。
古いと塗装面と新しい塗装面の密着を良くしたり、塗料でなんとかなるレベルの小さな傷や凹みも消えたりします。
特に赤色などの劣化をしやすい色は色持ちを良くする為にも、劣化のしやすいボンネット・ルーフ・トランクの上面は全面にサフェーサーを吹きました。

サフェーサーを吹いて、乾燥をさせ研ぎ終わったらブースに車両を入れて塗装前のマスキングをします。
マスキングを再度綺麗にし直す理由は、下地作業でついた粉などがブースの換気によって塗面に乗って、塗装ブツなどの原因になるからです。
そういったホコリや粉は塗装の天敵なので、しっかり静電除去もしてから塗装に入ります

塗装が終わりました!
ツヤツヤで綺麗な赤に戻りましたね。
ボロボロの状態から全塗装をし直すと同色塗装でも見違えるような姿になってテンションが上がります。

分解をしたパーツは本体同様に下地作業をして、塗装をします。
フロントバンパーやサイドステップはボンネットやルーフ同様に塗面の状態が悪かったので、ボンネットに隠れる部分以外を全てサフェーサーを吹いてしっかり下地作業をしました。
下地作業が終わったら全てブースに移動をさせて、塗装をします。

全て塗装が終わったら、乾燥をさせて組み付けをしていきます。
組み付けが終わって、最終確認をしたら完成です!

完成

艶感のある綺麗な赤が戻ってきましたね!!
ツヤがなく、剥がれた状態だと洗車をするのもテンションが下がってしまいますが、艶と色が戻った車はきっと洗車が楽しいと思います!!

ボンネットも新車のような状態に戻りました!
今回ドアの内側は塗っていません。
全塗装をした後の写真ですが、あまり差がわからないと思います。
ドアの内側はドアで隠れているので20年前の車でも劣化が少なく、色の差があまりわからないと思います。

経年劣化で塗装がやれてしまったけどまだまだ乗り続けたいという方、中古車を買ったけれど塗装状態が気になる方
国産車・輸入車問わずにお受けしています!
是非一度、全塗装工場 Ballers(ボーラーズ) にお問合せください!