今回はいつもと少し違った内容の投稿をさせていただきます。普段はユーザー様のクルマや業者様の車を全塗装させていただいておりますが、今回は自社で購入した車両を全塗装しました。
当社はブログでは公開していないナロー化施工事例が多くあります。その中の1台を紹介したいと思います。
全塗装屋が目を付けた車は、なんとトヨタ 185系ハイラックスサーフです!
ナロー化の主な作業
ナロー化の作業は180系ハイラックスサーフ、90系プラド、70系プラドが多いです。
どの車種もオーバーフェンダーが標準で取り付けられていますので、オーバーフェンダーを外し、その取り付け穴を埋める作業は必須です。この穴の数が1台で100箇所以上ありますので、ナロー化の一番手間がかかる作業だと言えます。
ほとんどの車種が全塗装をしています。
オーバーフェンダーが取り外された後のタイヤフェンダーの部分にはメッキモールを取り付けます。これはトヨタ純正部品を新品で使用しています。
また、純正のTOYOTAの文字(エンブレム)を加工して社外フロントグリルに交換するというご希望も多いです。
塗装前の状態
現在は、コロナ渦の影響で自粛モードも高まり、密を避けるために、キャンピングカーやSUVでキャンピングをする方が増えているそうです。その中でも、幅広い年齢層からの支持を集めているのが、トヨタの185系サーフや95系のプラドなどです。
発売から20年ほど経過した車両ですが、4駆の性能や、故障の少なさ、クラッシックな外観など、様々な理由で人気が上がっております。
今回は手始めに、185系サーフの ナロー化とリフトアップなどを組み込んだUS4RUNNER仕様の制作をしてみました。
そもそも4ランナーとはなんなのか、これは日本から海外への輸出するハイラックスサーフの車名です。その4ランナーの最も大きな特徴は、発売当時には人気だった、オーバーフェンダーを取りはずしてしまう仕様です。当時からオーバーフェンダーが装着されていなかったグレードも存在しますが、かなりの少数派。ナウかった若者たちは、太いタイヤに、大きく膨らんだオーバーフェンダーに、魅力を感じていました。しかし、時代とともにそれも古臭く見えてしまうようになりました。そこで注目されたのが輸出仕様の4RUNNERなのです。
下地作業
4RUNNER化へのキモとなる部分がフェンダーを取りはずした後に現れるクリップ取り付け用のホール(穴)です。その数なんと100か所以上!
フェンダー部に穴が開いています。フェンダー部やドアなどこれが1台につき100か所以上あり、そのすべての穴をふさいでいかなければいけません。
穴の開いたか所すべてに板金パテを盛り、穴をふさいでいきます。
一度整えたのちに、ポリパテで細かなパテに移行していきます。
※現在はハンダ溶接にて穴埋めをしています。
パテを研いでいきます
穴があった場所とは思えません!
その後、サフェーサーを塗装して、またそのサフェーサーを研いでいきます。
ナロー化には、常に付きまとうこの作業が非常に大変です。
塗装作業
ここまで作業が進めば、残すは全塗装のみ。ここからの作業は当店で最も得意な分野です。
いつものようにマスキングを行い塗装作業に入っていきます。
今回は人気No,1のベージュにて全塗装してみました。色番号は4V6。そのほかに、アルルブルーやジャングルグリーンなども人気なようです。
この後、通常通り磨き作業を行い、組付け後に作業完了になりますが、今回は当店の商品車です。このままでは終われません。
追加作業で2インチリフトアップ、4RUNNER純正フェンダー、LEDテール、社外フロントグリル、ナビ、ドラレコ、バックカメラ、クリスタルサイドマーカーなどの取り付け作業が待っています。
完成
取り付け時の写真はありませんが、
完成車両がこちらです。
90系プラドのナロー化
今回は185系サーフでのナロー化でしたが、95系プラドでもナロー化を行っております。その場合は併せて丸目への換装を行っております。
当店にて制作した95系プラドです。
こちらも鋭意ブログを作成中ですのでもうしばらくお待ちください。
当店は全塗装専門店ですが、カスタム好きな職人が豊富な知識と経験で皆様からのご依頼をお待ちしております。
こんな作業は可能ですか?など何でもお気軽にご相談ください。
ナロー化の料金について
見積書準備中です、近日公開
ナローにするかしないかお悩みの方
当社に来るお問い合わせの中で「ナローにするか悩んでいる」お客様もいらっしゃいます。
ナローにされない方の理由のいくつかは「太いタイヤがはけない」「穴埋めした部分が後々心配」というものです。
ナロー化せずに全塗装したお客様の全塗装施工例はこちら
ナローとノーマルの比較写真です
来店での見積もりご希望のお客様は、あらかじめ連絡をいただけると助かります。