今回はお客様のCRーXをブラックからナルドグレーに全塗装をしたので作業内容を公開させていただきます。

施工前

古いお車がやってきました。
今回はCR-Xの全塗装を紹介していきたいと思います。
CR-Xは1983年から3代に渡って発売された車で、入庫をした車は1991年登録された2代目のCR-Xになります。
オーナー様は若い方で中古で買ったお気に入りの車を綺麗にしたいという想いで今回の全塗装を決意されたそうです。

もう登録から30年以上前なので塗面の状態が悪く、錆も多かったです。
古い車がよくぶつかる問題はこの車にもありました。
それは交換をした方がいい部品がほぼ市場には無かったことです。
(お客様が可能な限りはオークション等で集めてきてくださいました)

予算も限られていたので、お客様には予算内で可能な限りできることをやった上で今後のリスクを十分に説明し塗装に臨みました。

施工内容

ドア内塗装ありのパックです。
バンパー等に塗り分けがあります。
左フェンダー交換
ボンネット・サンルーフの下地処理
運転席キズ・凹み下地処理
助手席ドア下地処理
フェンダー・バンパー・スポイラー下地処理
各種部品の交換

価格についての詳細は以下のリンクを参照してください

施工中

まずは下地作業です。
お客様が探してきてくださったフェンダーに交換です。でも状態が悪く、ボルトの穴など細かなところが合わなかったのです。
(中古部品で大変なことは、純正だから同じだろうと思っても細かく仕様を見ないと実は違ったりすること。全塗装を希望のお客様は交換部品を一度お店に相談をしてくださると確実です。)
とりあえず塗面は塗装できる状態まで研いでパテなどで平滑にしました。

次はサンルーフの下地処理を行いました。
研ぐまえがこのような状態でしたので、錆が進行しているのがわかります。
とりあえず剥離をしてみると錆びている部分が多く、穴も空いている状態でした。

ある程度削り取ったら、赤錆の転換剤を塗っていきます。
転換剤とは赤錆の進行を止めて、黒色の防錆塗膜に変えることができ余計な水分や酸素を付着するのを防ぎ長期保護を目指すものです。

他にも下地作業はルーフやは悪いところを削り切り、ボンネットも剥離をして写真のようにしました。

バンパーも以下のように割れた状態だったので、分解から研ぎまで力加減に注意をしながら慎重に作業をしました。

長かった下地作業もようやくここまできました。
次はサフェーサーを塗っていきます。大きく削って鉄板が見えてしまったところなどはそのまま上から塗装することができません。
新しく塗料が乗って長期間維持を目指すためにもサフェーサーを塗っていきます。
サフェーサーは旧塗膜や新塗膜の密着を良くする目的の他に、小さな傷なども消してくれます。

サフェーサーを吹いて乾かし、また研いだらいよいよ塗装に入っていきます。
マスキングのチェックをして、脱脂を行い、除電ブローをして塗装をしました。
塗り終わってみてみると、入庫時の状態とは見違えるくらい綺麗になったのがわかると気分が上がります。

他の分解をしたところも、本体同様に下地作業をして塗装をしていきます。
バンパーは塗り分けがあるので、塗り分け塗装をしていきます。
塗らない部分は見切りの基準となるラインテープを引いて、その上からマスキングをしていきます。
塗装の手順は本体の塗装と同様です。

塗り上がったものはこちらです。
グレーの部分は本体と同色で、黒の部分はトヨタの黒のソリッド定番色202です。

全て塗り終わったら組み付けをします。
古い部品が多く細かい部品まで変わりがないので慎重に組み立てをしました。
組み付けなどの最終チェックをして、全塗装は完了です。

完成

完成しました!
見違えるほど綺麗になりましたね。
沢山錆があって今後も起こりうるリスクみたいなものはありますが、綺麗になった状態に喜んでいただけました。

ルーフのビフォーアフターです。
塗装状態が見違えるほどよくなりましたね。
これから新しく塗った車でいろんな場所に行ったり洗車をしたりも楽しめると思います!

街で見かけるあの色に塗ってカスタムしたいなど塗装のことは気軽に相談をしてくださいね。
国産車・輸入車問わずにお受けしています!
是非一度、全塗装工場 Ballers(ボーラーズ) にお問合せください!カテゴリー